こんにちは。
山本金属製作所の採用担当です。
段々寒くなって参りましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
先日、2024年入社予定内定者とともに弊社の研究施設「岡山研究開発センター」を見学しました。
ここで行われている研究の概要説明から、施設の見学、先輩社員の話等々、盛りだくさんの内容でした。
今回の記事は【研究所内見学編】と【岡山街歩き編】に分けて掲載します。
岡山研究開発センターでは、山本金属グループの強みであるコア技術を応用・発展させ、次世代の社会を見据えた新技術や新製品を生み出し、ものづくりにおける新たな価値創出に挑戦しています。
その一環として、「加工現象の見える化」に取組み、それら現象を計測できる自社製品のIoTデバイスの設計、開発、製造まで手掛けています。
弊社開発のIoTデバイス「MULTI INTELLIGENCE(r)」は、これまで熟練技能者の経験と勘を頼りに加工していた製品の加工中の様々なデータ(熱・力・振動等)を取得・分析することができるモニタリング機器です。
↓MULTI INTELLIGENCE(r)についてもっと知りたい方はこちらをご覧ください↓
MULTI INTELLIGENCE® | 株式会社山本金属製作所 (yama-kin.co.jp)
受託試験は被削性評価試験サービス、残留応力計測サービス、FSW評価試験サービスがあります。顧客の研究開発のサポートにも力を入れています。
山本金属グループの中で、岡山研究開発センターでしか取り扱っていない研究は様々なものがありますが、その中でも近年、工作機械でできる接合技術として非常に注目されているのがFSWです。
FSW(Friction Stir Welding):摩擦攪拌接合
簡単に言うと、摩擦熱を使って複数の材料を一体化させる接合方法のことです。摩擦熱を利用するので、温度が非常に重要です。山本金属では温度をはじめとした最適な接合条件を自社製品で計測することができ、接合現象の解明も可能です。
このFSWを使った顧客の課題解決や、他社への理論教育・実技演習を岡山で行う教育支援サービスもあります。
FSWのより詳しい説明こちら☆↓
https://yama-kin.co.jp/service/fsw-test/knowledge
また、施設内にはLearning Factoryという自律型学習工場があります。
https://www.youtube.com/watch?v=mZTsB1PWydM
人がおらず、工作機械とロボットだけで動いているというところがポイントです。
工作機械に自社製品のIoTデバイスを搭載しているので、常にデータを取り続けることができます。つまり、ある現象がどこで、どのようにして発生したのか、すぐにわかるようになっています。
<内定者の感想のご紹介>
「“研究開発センター“と聞くと、作業の効率化や製品品質の向上を図るために新しい技術の開発を行う場所というイメージがありました。
もちろん、その要素もあるかと思いますが、受託試験サービスのように加工現象を具体的に数値化することで何が良くなったかをお客様に提供できるということに驚きました。」
「見学会の中でも最も印象に残ったのは、岡山研究開発センターで説明していただいた摩擦攪拌接合の技術です。
攪拌は溶接とは違って煙がほとんど出ず、エコであり、SDGsにも貢献できると教えていただきました。さらに、自動車業界でも重宝されていく技術であるとお聞きし、今後ますます山本金属の高い技術力が日本だけでなく世界に必要とされるものになっていくのだろうと思いました。」